認知症家族の会ハンドブックが異例の増刷 作る視点を変え脚光

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「認知症の人と家族の会」が作成したハンドブック「認知症と向きあうあなたへ」。イラストを多用し、認知症について分かりやすく説明している=京都市上京区で2020年10月28日午後7時54分、中島怜子撮影
「認知症の人と家族の会」が作成したハンドブック「認知症と向きあうあなたへ」。イラストを多用し、認知症について分かりやすく説明している=京都市上京区で2020年10月28日午後7時54分、中島怜子撮影

 公益社団法人「認知症の人と家族の会」(本部・京都市)が作成し、無料で配布しているハンドブック「認知症と向きあうあなたへ」が異例の増刷となっている。2020年2月の発行後問い合わせが相次いで増刷となり、1年で約4万部に達した。前回06年に発行した一般向けハンドブックは年平均1万部程度で、今回は飛び抜けた反響になった。広く関心を集めた背景の一つに、作る視点を変えたことがある。

 「54歳なら妻の発病時と同年齢ですね」

 ハンドブックの前半はイラスト付きの物語仕立て。病院の待合室の場面から始まる。妻が認知症と診断されて間もない夫婦に、10年前から認知症の妻と暮らしている男性が経験を踏まえて語りかける設定で話は進む。

 「認知症になっても、すぐに何もできなくなるわけではありません」

 「同じ立場の人と話すと『ひとりではない』と思え、楽になります」

 「自分でなんとかしようと思わず、つながりを生かして助けてもらいましょう」

 認知症の種類や症状、薬などを易しい言葉で解説し、「少し先輩のわ…

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