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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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続・沿岸南行記

親なき身にできた「ふるさと」へ 夫婦で帰る日を待つ

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 福島県双葉町から南へ。1月の寒い朝、同県大熊町のJR常磐線・大野駅を訪れた。東京電力福島第1原発から約3キロ。原発事故の影響で、常磐線は付近の一部区間で運休が続いていたが、1年前の3月に全線で運転を再開した。大野駅には1時間に1~3本の電車が止まり、旅行客や作業着姿の人らが乗り降りする。

 駅構内で伏見明義さん(70)、照(てる)さん(68)夫妻に出会った。雑巾やほうきを手にしている。運転再開の翌月から毎朝、駅の清掃をしているという。声を掛けると、明義さんが手すりを拭く手を止めた。「俺の家はあっちの方なんだ」。バリケードで封鎖され、今も人が住むことができない帰還困難区域の方を指さした。

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