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地域の挑戦 街の水害リスク、安全度マップに

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 <くらしナビ 環境>

 毎年のように各地で起こる大雨災害。地球温暖化で大雨の頻度はさらに増加すると予測されている。雨に伴う身近なリスクを知ってもらおうと、滋賀県が公表しているのが「地先(ちさき)の安全度マップ」だ。いったいどんな地図なのか。

 ●滋賀県が「見える化」

 「『地先という言葉が分かりにくい』とよく言われますが、川だけでなく、人が住んでいる場所に焦点を当てて安全度を知ってもらうため、この言葉を使っています」。滋賀県流域治水政策室の山田千尋・主幹兼係長は、全国に先駆けて作った県独自の「地先の安全度マップ」について、こう説明する。

 水防法に基づき、国や都道府県は大河川などの氾濫に備えた、洪水浸水想定区域図を公表している。これに対し、滋賀県のマップは、中小河川や街中の水路の氾濫も対象にする。10年に1回程度降る雨(1時間50ミリ)▽100年に1回の雨(同109ミリ)▽200年に1回の雨(同131ミリ)――が県内全域に一様に降ると仮定してシミュレーションし、想定される浸水深を地図上で示した。2012~13年に公表し、20年3月…

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