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はやぶさ2の歴史的意義 探究する人間たちの底力=永山悦子(オピニオングループ)

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探査機「はやぶさ2」が岩だらけで極めて困難な地形だった小惑星リュウグウへの最初の着陸に成功し、管制室で喜ぶメンバー=相模原市で2019年2月(JAXA撮影)
探査機「はやぶさ2」が岩だらけで極めて困難な地形だった小惑星リュウグウへの最初の着陸に成功し、管制室で喜ぶメンバー=相模原市で2019年2月(JAXA撮影)

 昨年12月、小惑星リュウグウの「お宝(石)」を地球へ届けた探査機「はやぶさ2」の旅は、文句の付けようがないものだった。日本は1985年に太陽系探査へ乗り出して以降、初代のはやぶさなどで多くのトラブルや失敗を経験してきた。それらを乗り越えてつかんだ大成功だった。

 私は、はやぶさ時代から15年あまり取材を続けてきた。遠く離れた星で奮闘する探査機と、どんな困難にもあきらめないメンバーに魅せられ、はやぶさ2打ち上げの2014年から、ウェブのはやぶさ2特設ページで探査のすごさや科学的な意義を伝える記事を同僚とともに400本以上書いた。それらの取材から、科学的挑戦における「新たなモデル」が見えてきた。

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