新型コロナ 施設内療養、迫る限界 高齢者感染、拡大回避に苦慮

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デイサービスのフロアを無くし、仕切り板で個室を作った高齢者施設=福岡県久留米市で、平川昌範撮影
デイサービスのフロアを無くし、仕切り板で個室を作った高齢者施設=福岡県久留米市で、平川昌範撮影

 新型コロナウイルスの感染が広がる高齢者施設が後を絶たない。感染の「第3波」で医療機関の病床が逼迫(ひっぱく)し、施設内での療養を余儀なくされるケースが出ているが、施設側の対応には限界がある。重症化リスクが高い高齢者をウイルスからどう守るのか。関係者は危機感を強めている。

 「入所者は施設療養と言われ、これは大変だと思った」。2020年12月初旬にクラスター(感染者集団)が発生した福岡市内の高齢者施設の男性施設長(63)は振り返る。施設内の消毒など感染防止策は講じていたが入所者22人、職員3人が陽性となった。

 苦慮したのは、無症状の感染者への対応だ。発熱などの症状が出た入所者12人は順次入院したが、無症状の入所者については、保健所から「症状がなければ、そのままにしてください」と説明を受けた。陰性の入所者も25人ほどおり、感染を広げないため入所者全員に個室で過ごしてもらうよう伝えたものの、外に出てしまう認知症の人や「いつまで部屋にいるのか」といらだつ人の対応は続いた。

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