プーチン政権下に不満のマグマ ナワリヌイ氏拘束に内外から批判

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「プーチンはナワリヌイを恐れている」というプラカードを掲げ、抗議デモを行う人々=モスクワで2021年1月23日、前谷宏撮影
「プーチンはナワリヌイを恐れている」というプラカードを掲げ、抗議デモを行う人々=モスクワで2021年1月23日、前谷宏撮影

 ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏が帰国直後に拘束されてから17日で1カ月がたった。釈放を求める抗議活動はロシア全土に及び、欧米諸国は制裁強化も視野にロシアへの批判を強める。プーチン政権の足元を揺るがす抗議の波はどこに向かうのか。【モスクワ前谷宏、ブリュッセル岩佐淳士、ワシントン鈴木一生】

デモ初参加者多く 若年層に不満のマグマ

 「司法制度は機能しないで、腐敗が横行している。子供や孫の将来が心配だ」

 1月23日、モスクワで開かれたナワリヌイ氏の釈放を求める集会で、マリーナ・グリンツェビチさん(64)は人生で初めて抗議活動に参加した思いをそう語った。1990年代に夫を亡くし、女手一つで3人の子供を育て、政治に関心はなかった。だが、ナワリヌイ氏の逮捕がため込んでいた不満の「最後の一滴」となり、「傍観していられない」気持ちになったという。

 2020年8月に猛毒の神経剤で襲撃されたナワリヌイ氏はドイツから帰国した1月17日、療養中に過去の執行猶予判決の出頭義務に違反したことなどを理由に拘束されて、翌日に逮捕に切り替えられた。ただ、判決はナワリヌイ氏が「でっち上げ」と訴え、欧州人権裁判所も「不合理」と認める内容。ナワリヌイ陣営が呼びかけた1月23、31両日の抗議活動は全土に及んだ。

 約4万人が集まったとみられる23日のモスクワの抗議活動では、約4割が…

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