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スポーツにテクノロジーを活用する「スポーツテック」が、アマチュア向けに使われ始めた。動画やセンサーの情報を人工知能(AI)で分析してフォーム改善につなげたり、スポーツが持つ教育効果を向上させたりする試みだ。身近になったAIが部活動の指導者不足を救う?
竹刀を素振りする音が部屋に響く。ソフトバンクが昨年11月に実証実験を始めたスマートフォンのアプリは、プレー中の動画をAIで解析し、フォームを改善するのが狙いだ。まず「お手本」になってくれた同社剣道部の後藤宏太さん(29)が素振りする様子をスマホで撮影。続いて下級者の素振りも撮影し、アプリで解析する。待つこと1分。画面の上に後藤さん、下に下級者が並んだ動画を再生すると、後藤さんの骨格の動きは黄色の線で、下級者の動きは青色、動きが異なる部分は赤色の線で表示され、フォームの違いが「見える化」された。
このアプリを使って小中学生に剣道の指導をしたという同部の中島雄基さん(33)は「膝の出方や肘の角度など『お手本』との違いを分かりやすく表示でき、指導に説得力を持たせられる」と効果を語る。アプリは他のスポーツでも活用でき、野球とバスケットボールについては、福岡ソフトバンクホークスのプロ選手らの動きとどのぐらい似ているか(マッチ度)を点数化する機能も備える。今後、フォーム分析をもとに改善点などのアド…
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