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菅首相長男接待

総務省幹部が「東北新社」に勤める菅首相の長男から接待を受けていた問題。特別扱いの構図が浮かび上がりました。

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首相長男接待 崩れた政権の逃げ切り戦略 ダメージ回避に腐心

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衆院予算委員会で立憲民主党の道下大樹氏の質問に答える総務省の秋本芳徳情報流通行政局長。奥左は武田良太総務相=国会内で2021年2月19日、竹内幹撮影
衆院予算委員会で立憲民主党の道下大樹氏の質問に答える総務省の秋本芳徳情報流通行政局長。奥左は武田良太総務相=国会内で2021年2月19日、竹内幹撮影

 放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男と総務省幹部による会食時の音声が明らかになったことで、「記憶にない」との答弁で逃げ切りを図る政府側の「戦略」は崩れ去った。それでも政府は、音源の内容と許認可権限は切り離し、他の法案審議に影響しないよう、関与した幹部を事実上更迭するなど、政権へのダメージを最小限に抑えようと躍起になっている。

文春ショック 発言切り分け対応

 「私自身天を仰ぐような、驚がくする思いでございました」。総務省の秋本芳徳情報流通行政局長は19日の衆院予算委員会で、会食時の会話の音声が文春オンラインで公開されたときの心境を語り、「このような会話をしていたのかと、ほとんどを記憶していなかった状態だ」と釈明した。

 秋本氏は会話について「BSやCSが話題になった記憶はない」などと繰り返していた。しかし、音声という「証拠」が出てきたことで自身の発言の一部を認めざるを得なかった。

 それでも発言内容に関しては周到に「切り分け」を図った。音声で公開された小林史明元総務政務官に関しての「どこかで一敗地にまみれないと勘違いのまま行っちゃう」との批判的な発言は自身のものと認めて謝罪。「大きな改革を迅速に進めようとする(小林氏の)勢いに、付いていくのが大変だった、ということでの発言だ。本当に不適切だった」と説明した。

 しかし、BSやCS、東北新社子会社の衛星放送「スターチャンネル」の話題に関しては、首相長男ら東北新社側の2人が言及している際に「私も同席していることを確認した」とは認めつつ、その会話に加わったとされる自身の発言に関しては「音声データとして公表されていないので、『継ぎはぎ』の可能性もある」などとして認めなかった。

 許認可権の問題で秋本氏は、長男らは子会社役員で「利害関係者」に当たるとの認識を初めて示したが、…

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