全豪テニス「隔離」で選手から不満 コロナ下で開催、その課題は

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全豪オープンテニスの男子シングルス1回戦でポイントを奪われ、悔しがる錦織圭。大会前の隔離措置の影響もあり、2009年大会以来の初戦敗退となった=オーストラリア・メルボルンで2021年2月8日、共同
全豪オープンテニスの男子シングルス1回戦でポイントを奪われ、悔しがる錦織圭。大会前の隔離措置の影響もあり、2009年大会以来の初戦敗退となった=オーストラリア・メルボルンで2021年2月8日、共同

 選手の外出を宿泊先と会場との往復に制限し、外部との接触を遮断する。こうした「バブル」と呼ばれる大会方式は、コロナ下での開催を模索する東京オリンピック・パラリンピックのモデルケースとして注目される。しかし開催中のテニスの4大大会、全豪オープンに出場した選手からは「隔離」措置への不満の声も上がっている。

初戦敗退の錦織「ボール打てずつらい」

 選手や関係者約1200人は1月中旬、大会側が用意した複数のチャーター機で入国し、出発前72時間以内の検査による陰性証明が求められた。入国後に2週間隔離されるのは一般の渡航者と同じだが、選手らは大会に向けた調整のため、例外的に1日5時間の外出が許された。一方で新型コロナウイルスの陽性者が出たチャーター機3便の同乗者は濃厚接触者となり、72人が2週間にわたるホテルからの外出制限を義務づけられ、自室から一歩も出られなかった。食事は部屋のドアの前に1日3回置かれるなど、対面接触も禁止される徹底ぶりだった。

 「風がなく、太陽も数時間しか当たらない。精神的にめいるところがあった」。米ロサンゼルスからのチャーター機の同乗者に陽性者が出て濃厚接触者となった錦織圭(日清食品)は、隔離生活をそう振り返った。1月…

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