連載

週刊テレビ評

報道やドラマ、バラエティーまで5人の識者がテレビを読み解きます。

連載一覧

週刊テレビ評

東京五輪巡るドタバタ劇 三谷監督!ぜひ映画化を=やくみつる

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
面会を終え、並んで退室する小池百合子都知事(右)と橋本聖子東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長=都庁で2021年2月19日午後4時54分、大西岳彦撮影
面会を終え、並んで退室する小池百合子都知事(右)と橋本聖子東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長=都庁で2021年2月19日午後4時54分、大西岳彦撮影

 いやあ、スッタモンダの東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長選び。事ここに至るキッカケが前任者の失言だけに、そう笑うわけにもいかないのだろうが、大会招致から今日までのドタバタを思うとき、これはいよいよコントのヤマ場に突入してきた感がある。辞任に追い込まれた会長の後釜を選ぶにあたり、まず「候補者検討委員会を組織して……」と武藤敏郎事務総長が深紅の壁紙(?)をバックに高らかにアナウンスをした12日の記者会見なんぞ、格好のオチの前フリだもの。

 元来が日本人は(などとレッテルで括(くく)ると問題となりかねないのは承知の上で)議論を得手としないように思う。付和雷同、さもなくば蛙鳴蟬噪(あめいせんそう)。その特質に目を付けたのが三谷幸喜氏脚本の舞台「12人の優しい日本人」(後に映画化)だったわけだが、印象に残るシーンがある。お互いまったく面識のない中で集められた12人の陪審員(上演当時、まだ日本の裁判員制度は存在しなかった)が、被告の有罪、…

この記事は有料記事です。

残り639文字(全文1066文字)

あわせて読みたい

注目の特集