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時代の風

各界の文化人が、それぞれの視点で混迷する時代を読み解きます。

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社会的要因による苦境 自助より制度見直しを=梯久美子・ノンフィクション作家

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=竹内幹撮影
=竹内幹撮影

 13日夜の地震は恐ろしかった。津波が起きなかったのは幸いだったが、揺れによる被害は大きかった。これは東日本大震災の余震で、少なくとも今後10年は、大規模な余震が発生する可能性があるという。

 震災からまもなく10年。ひとつの区切りだという感覚が世の中にあったように思う。だが、いまは「災後」ではなく「災中」なのだということをあらためて思い知らされた。

 地震の直後、特に揺れの大きかった福島県南相馬市の小高区に住む作家の柳美里さんが、ツイッターに「小高は旧警戒区域で、まだ3割しか居住者が戻っていない。区内に点々と離れて暮らしているお年寄りが心配で堪らない。タンスの下敷きになっていないか」と書き込んでいた。

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