震災10年 岩手・田老出身の21歳 今の自分にできることを 「独りぼっち」見守る恩師
毎日新聞
2021/2/21 東京朝刊
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激しい横揺れに跳び起きた。13日夜、東北地方を地震が襲う。「津波は……」。震度5強を観測した仙台市で、大学生の久保田海世(かいせい)さん(21)は反射的に、1人暮らしの部屋のテレビをつけた。スマートフォンを手にし、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「そっちは大丈夫?」と連絡を取り合う。自分と同じように故郷の岩手県宮古市田老(たろう)を離れ、各地にいる同級生たちだ。ベッドに戻っても余震が続く。「久々に大きかったな」。10年前を思い出した。
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