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<東北駅物語>
秋田市への海からの玄関口である秋田港。港から東側に目を向けると、ディーゼル機関車や昔ながらのブルートレインの客車が視界に入り、懐かしい気分になる。JR貨物や第三セクターの秋田臨海鉄道などが乗り入れる「秋田港駅」周辺の光景だ。駅は時代の波を受け、2021年春に大きな転換点を迎えようとしている。東北各地にある「駅」にまつわる物語を東北6県の記者たちが紹介する。【高野裕士】
客車は、かつて青森―上野間を結んだ寝台特急「あけぼの」。当初は海外に輸出される予定で秋田港の大浜ふ頭に置かれており、19年12月に現在の位置に移された。計27両が置かれ、多くの鉄道ファンが撮影などに訪れる。「新幹線がなかった時代の旅の象徴。皆さん、ノスタルジーを感じるのだと思います」秋田臨海鉄道の鎌田重光(じゅうこう)・運輸安全部長(42)はファンの気持ちを代弁する。
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