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3・11それから

再生へ向け歩み始めた東日本大震災の被災者を記者が継続取材します。各回の続編を随時掲載します。

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震災10年 岩手・陸前高田 そば店3代目 「父の味」守り継ぎたい

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 津波にのまれた市営球場も、市民会館も新しくなった。中心市街地には、大きな商業施設もできた。東日本大震災が起きる前の街並みも、一面のがれきとなった10年前の面影も、ほとんどなくなった。

 岩手県陸前高田市のそば店「やぶ屋」の3代目店主、及川雄一さん(53)がこの街に店舗を再建して、春で3年半がたつ。同じように再建された店を見るたびに心がほっこりする。「昔の街の名残がないと寂しいから、みんなの復活は一つ一つがうれしい」

 雄一さんは2020年6月、高台に念願の自宅を再建した。吹き抜けがある一戸建て。エアコンの台数が足りず、夏は一家全員で涼しい居間に寝たが、津波に奪われた日常を取り戻せたと実感できた。

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