連載

影山貴彦のテレビ燦々

同志社女子大学メディア創造学科教授・影山貴彦さんがつづるテレビにまつわるコラムです。

連載一覧

影山貴彦のテレビ燦々

香取慎吾主演「アノニマス」のメッセージ 罪の意識薄い匿名の罪

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
3月1日放送の「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」第6話の一場面。万丞渉(香取慎吾、右)と碓氷咲良(関水渚) (C)「アノニマス」製作委員会
3月1日放送の「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」第6話の一場面。万丞渉(香取慎吾、右)と碓氷咲良(関水渚) (C)「アノニマス」製作委員会

 <影山貴彦のテレビ燦々(さんさん)>

 香取慎吾が、5年ぶりに民放ドラマの主演を務めている。「アノニマス」(テレビ大阪系)で彼が演じるのは、インターネット上に誹謗(ひぼう)中傷を書き込むなど「キーボードによる殺人」に対応するため、警視庁に新設された「指殺人対策室」所属の万丞渉(ばんじょうわたる)刑事。かつての仲間に関するつらい過去を背負い、笑顔を抑え込んだ演技が魅力的だ。無愛想に映る万丞だが、その心根は痛みを負った人々への慈しみで満ちている。

 1話完結。これまで、誹謗中傷を苦にして自殺したモデル、店員を土下座させたとデマを流される女性、ホームレス殺害後に事実と異なる中傷を拡散される男子高校生、既婚男性とのダブル不倫報道をきっかけに世間の反感を買い炎上した元アイドルなどに焦点が当たってきた。「匿名」と訳されるアノニマス。今後、万丞の過去の傷と共に、警察内部に潜む闇も明らかにされるのだろうか?

この記事は有料記事です。

残り363文字(全文763文字)

あわせて読みたい

注目の特集