東証社長に山道裕己氏 野村証券出身で大阪取引所社長

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4月1日付で東京証券取引所社長に就任する山道裕己氏=日本取引所グループ提供 拡大
4月1日付で東京証券取引所社長に就任する山道裕己氏=日本取引所グループ提供

 日本取引所グループ(JPX)は22日、傘下の東京証券取引所の新社長にJPX取締役で、大阪取引所社長の山道裕己氏(65)を起用すると正式に発表した。4月1日付。昨年10月1日の終日売買停止で揺らいだ信頼の回復や再発防止を担う。大阪取引所社長には株取引の清算を行う日本証券クリアリング機構副社長の岩永守幸氏(59)が就く。

 山道氏は野村証券(現在の野村ホールディングス)出身で、投資銀行部門やロンドンの拠点のトップを務めた。2013年にJPXに転じ取締役兼大阪証券取引所(現在の大阪取引所)社長に就任。大阪取引所では、デリバティブ(金融派生商品)と商品先物を一元的に取引する総合取引所の創設などに尽力した。

 JPXの清田瞭最高経営責任者(CEO)は22日の定例記者会見で、山道氏について「国際経験も極めて豊富だ」と評価。候補者を検討する指名委員会で全会一致で選定したという。

 10月の終日売買停止では、約3兆円の取引機会が失われたとされる。システムのバックアップ設定の不備や、取引を再開する時の手続きが明確に定められていなかったことなどが要因だった。事態を重く見た金融庁が責任の明確化を求める業務改善命令を出したことを受け、東証の宮原幸一郎社長(当時)が引責辞任し、清田氏が東証社長を兼務していた。【釣田祐喜】

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