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ミャンマークーデター

ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏らを拘束。市民や国際社会からは抗議と批判が相次いでいます。

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ミャンマーゼネスト「22222運動」 数字の並び優先で実施か

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国軍のクーデターに抗議し、車道に座り込む人々=ミャンマーの最大都市ヤンゴンで2021年2月22日、AP 拡大
国軍のクーデターに抗議し、車道に座り込む人々=ミャンマーの最大都市ヤンゴンで2021年2月22日、AP

 仏教徒が多いミャンマーでは、政変や民主化運動が数字の並びなどにちなんで実行されてきた歴史がある。今回のゼネストも日付に五つの2が並ぶ2021年2月22日を「22222運動」と称し、抗議への参加が呼びかけられた。

 2011年まで続いた軍事政権が固執した数字は「ブッダの九徳」でもある9だ。1962年に軍事クーデターで政権を掌握したネウィン大統領(当時)の時代には一時、額面が45、90のチャット札が使われた。いずれも9の倍数で、政治日程の日時などを決める際に占星術が絡んでいたとされる。

 民主派も数字にこだわってきた。軍事政権下でゼネストに突入したのは88年8月8日で8が四つ並んだ。8はビルマ王朝時代、凶兆を告げる不吉な数字とされたが、軍政が好んだ9に対抗し、8が並ぶ日時を選んだ模様だ。だが国軍は9の倍数が並ぶ9月18日を選んで、ゼネストを鎮圧し新たな軍事政権を樹立した。

 その後もミャンマーの国政には数字が深く関わり続ける。軍事政権が、首都をヤンゴンから現在のネピドーに移転を開始したのは05年11月だった。ミャンマー仏教には「十一の炎」という概念があり、欧米諸国から科された経済制裁などに打ち勝つ意味があったとみられている。

 「22222運動」と呼ばれる今回のゼネストについて、ジャーナリストの春日孝之氏は、2021年2月22日の数字を一つずつ足していくと「今回のゼネストの数字は『11』になるが、分かりやすさを優先して語呂が良い『22222』にしたのではないか」と指摘。国軍による2月1日のクーデターの数字的な意味は不明だが、「事前に占星術師からお墨付きを得たと考えられる」と話した。

【中村聡也、高木香奈(バンコク)】

【ミャンマークーデター】

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