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日本文化をハザマで考える

日本文学研究家のダミアン・フラナガンさんが、日英の「ハザマ」で日本文化について考えます。

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第33回 金沢賛歌 日本の心は地方に宿る

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金沢に住んでいたクリフトン・カーフの自画像=ダミアン・フラナガン撮影
金沢に住んでいたクリフトン・カーフの自画像=ダミアン・フラナガン撮影

 私のアメリカ人の友人、デビッド・ジョイナーが今年、「金沢」という題名の本を英語で出版するそうで、私はとても楽しみにしている。

 日本が歴史的には、ほぼ独立していた多くの地域から成り立っていたということが、世界ではほとんど知られていない。山脈によって隔てられたそれらの地域は、自身の伝統、食文化、方言、そして有力氏族を培ってきた。

 実際、真に日本を理解するには、このさまざまな地域差を把握しなければならない。地方都市は、東京を中心とした関東や、京都・大阪のある関西に従属する、二流の都市だと海外では思われることもある。しかし、イタリアの都市と同じように、日本の地方都市は、自身がその文化圏の中心に位置する太陽のような存在であると理解したほうが正しいと思う。

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