世界利用者1000万超 急成長の「Clubhouse」人気の秘密は?

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日本で話題の米国発の音声SNS「クラブハウス」=米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで2021年2月21日、福永方人撮影
日本で話題の米国発の音声SNS「クラブハウス」=米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで2021年2月21日、福永方人撮影

 音声のみでやりとりする米国発のネット交流サービス(SNS)「Clubhouse(クラブハウス)」は日本でも関心が高まっている。サービス開始から間もなく1年を迎える米国では、利用者が急増する一方で差別的な嫌がらせなどの問題も相次ぐ。「本場」の状況を紹介する。【ロサンゼルス福永方人】

 「(人類の火星到達は)5年半後だろう」「人類が複数の惑星に住む種族になるまでの時間は短いかもしれない。(火星で)文明を築くには燃料工場と太陽光発電、食料生産、鉄・金属の精錬所が必要だ」

 1月31日、米電気自動車大手テスラと宇宙企業スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏が初めてクラブハウスに登場し、注目を集める火星移住計画などについて語ったと伝えられる。壮大なプロジェクトを次々に手がける世界有数の富豪の話が聴けるとあって、彼が参加した「ルーム」は5000人の定員があっという間に埋まったという。

 2月4日にはフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOも同じルームに現れ、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などテクノロジーの未来をめぐり「私たちはトランスポート(移動)するのではなく、テレポートすべきだ」と主張したとされている。

 クラブハウスに登録するには利用者からの招待が必要で、テーマを設定したルームごとに参加者が会話を交わす。利用者はどのルームにも自由に出入りしてリスナーになれるほか、モデレーター(司会者)が許可すれば発言や質問もできる。従来のSNSに比べ他者とつながる感覚が強く、人脈が広がりやすいほか、著名人の雑談を聴いたり直接対話できたりする点も斬新だ。

 それぞれのルームのテーマは、社会問題から各種業界や趣味の情報交換まで硬軟さまざま。定期的に開設されるラジオ番組のようなルームもあれば、ミュージシャンらがセッションを披露することもある。2020年のクリスマスには俳優ら約40人が人気ミュージカル「ライオン・キング」を再現し、話題になった。

 このアプリを開発したのは、米シリコンバレーの起業家、ポール・ダビソン氏とエンジニアのローハン・セス氏。2人とも巨大IT企業グーグルの出身だ。20年3月のアプリ稼働当初は主にIT企業やベンチャーキャピタル(ベンチャー企業への投資会社、VC)関係者の交流の場だったが、黒人を中心にコメディアンやミュージシャンらセレブが加わり、注目度が一気に高まった。

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 招待制であることや、会話の録音が禁止され生でしか聴けないこと…

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