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再思三省

「再思三省(さいしさんせい)」とは何度も考え、何度も自らを省みること。実際に紙面に登場した事例などをひきながら、月1回、三つずつのテーマで気をつけたい事柄をつづっています。なお、この中には必ずしも一般的に間違いとはいえないものもあります。読者への配慮や紙面上の統一などの点から決めているものは、理由とともに示しています。

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再思三省

非常時ですが……/95

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米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチン=AP 拡大
米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチン=AP

 「再思三省(さいしさんせい)」とは何度も考え、何度も自らを省みること。実際に紙面に登場した事例などをひきながら、月1回、三つずつのテーマで気をつけたい事柄をつづっています。なお、この中には必ずしも一般的に間違いとはいえないものもあります。読者への配慮や紙面上の統一などの点から決めているものは、理由とともに示しています。

非常時ですが……

(新型コロナの特措法に基づく)非常事態宣言 → 緊急事態宣言

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今年1月に政府によって再び出されたのは「緊急事態宣言」です。対象となった岐阜県は独自に「非常事態宣言」を出しました。「非常」を国語辞書で引いてみると「普通でない差し迫った状態。緊急事態」(大辞泉)とありました。意味するものは同じでも、名称は正確を期したいものです。

する人とされる人

ワクチンを接種した住民→ワクチンの接種を受けた住民

 新型コロナのワクチン接種が2月半ば、医療従事者対象に先行して始まりました。接種とは「ワクチンなどを体内に入れること」で医療側から見た行為ですが、受けた人に対しても「ワクチンを接種した」という言い方がかなり使われています。ただ、「ワクチンを接種した医師」とあると、この医師はワクチンを接種したのか受けたのか、どちらにも読めてしまいます。接種された側を指すのであれば「ワクチンの接種を受けた」と書くのが丁寧でしょう。

カードがなくてもカードです

電子マネー「Suika」 → 「Suica」

 新型コロナの感染防止のため広まったキャッシュレス決済ですが、JR東日本が発行する電子マネー「スイカ」は「Suica」。同社の会社要覧には「『スイスイ』行ける『IC』『カード』の意味。Super Urban Intelligent CArdの略」とあります。現在はカードを持ち歩かなくても済む「モバイルSuica」も普及。ちなみに、JR各社の同様のサービスは北海道の「Kitaca(キタカ)」、東海の「TOICA(トイカ)」、西日本の「ICOCA(イコカ)」、九州の「SUGOCA(スゴカ)」があります。

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