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認知症介護は贈り物 母の世話する父を撮影、信友直子さん 「家族の絆結び直せた」

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娘が構えるカメラに仲良く収まる信友家の3人=呉市の自宅で17年10月、信友直子さん撮影
娘が構えるカメラに仲良く収まる信友家の3人=呉市の自宅で17年10月、信友直子さん撮影

 認知症の母と介護する父の姿を映像作家の一人娘が撮ったドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」が共感の輪を広げている。初上映から3年。悲喜こもごもの家族のリアルをつづった同名書籍(新潮社)も重版が続く。映画を製作した信友直子さん(59)に介護との向き合い方を聞いた。

 映画は、監督である信友さんのこんなナレーションで始まる。<広島県呉市。私が生まれ育った港町です。この町に暮らす父と母と、東京で暮らす私の、家族3人の物語です>

 母文子さんは2014年に85歳でアルツハイマー型認知症と診断され、父良則さんは93歳で介護を始めた。娘のカメラは、耳の遠い父と、甘えん坊になった母とのほのぼのとした日常をとらえる一方、認知症介護の「現実」を容赦なく切り取る。台所に母が買い込んだリンゴが山盛りになった光景、洗濯機がうまく使えなくなった母が床に寝転がりふて腐れる姿。症状が進み“壊れていく”自分に耐えかねて、母が「死にたいんよ。包丁持…

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