「平和祈った記憶残る」被爆した旧日銀広島支店で現代美術公募展

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菊田真奈さんの作品「Senbazuru」
菊田真奈さんの作品「Senbazuru」

 広島市現代美術館が主催するジャンル不問の公募展の入選作品8点が、旧日本銀行広島支店(広島市中区)で3月7日まで展示されている。被爆建物という歴史的空間での展示で、広島ゆかりの入選者2人が作品に込めた平和の思いなどを聞いた。

 フランス・パリ在住の菊田真奈さん(34)=広島県廿日市市出身=の「Senbazuru」は、感光性溶液を塗った折り紙で鶴を折っては開く作業を繰り返し、その跡が青く変色した紙363枚を壁一面に貼り付け、その作業を撮った映像とともに構成。2015年にパリで起きた同時多発テロの後、折り鶴がささげられていたことからアイデアが浮かんだという。

 「平和を願って鶴を折っても戦争は起きてしまう。でも平和を祈った記憶は残る。平らに戻した折り紙に変色した青色は記憶の痕跡です」。高校卒業後に離れた広島を再認識し、郷里での作品展示に「戻ってきたな、という思いです」と喜ぶ。

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