びわ湖から世界へ飛躍 君原健二さんが語る円谷幸吉さんへの思い
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

1968年メキシコ五輪男子マラソン銀メダリストの君原健二さん(79)は、63年のびわ湖毎日マラソン(当時の名称は毎日マラソン)で初優勝し、飛躍へのきっかけをつかんだ。五輪に3大会出場した名ランナーのマラソン人生には、ライバルへの思いが詰まっていた。
63年大会は翌年の東京オリンピックを見据え、国立競技場を発着とする「五輪コース」で行われた。「3回目のマラソンで初優勝。自信になり、誇りだった」。海外遠征メンバーに選ばれ、本格的に競技生活がスタートした。翌年の毎日マラソンで連覇し、五輪代表の座をつかんだが、日本代表としての重圧は想像以上だった。
東京五輪が開幕し、レースが近づいても、君原さんの心は落ち着かなかった。調整に集中できず祭典の盛り上がりに気をとられ、選手村では記念品のスカーフに陸上の日本代表選手約60人のサインを集めて回った。結果は8位。毎日マラソンでは2位だった円谷幸吉さん(故人)が、銅メダルを獲得した。君原さんは「精神的に未熟だった。スカーフは宝物だが、『恥の宝物』」と振り返る。
失意の五輪 競技再開へのきっかけは…
五輪の翌シーズン、君原さんはマラソンを走らなかった。「あんなにつらい責任感を味わいたくなかった。競技をやめようとも思った」。…
この記事は有料記事です。
残り923文字(全文1456文字)
時系列で見る
-
聖火リレー中止検討の島根知事「五輪開催、今は賛成しがたい」
943日前 -
聖火リレー、コロナ対策発表 過度な密集発生時、中断 著名人、混雑回避エリア 五輪組織委
943日前 -
海外観客受け入れ可否、4月末判断 IOC明言
943日前 -
聖火リレー中止検討表明の島根知事が要請 「感染防止策強化を」
943日前 -
IOC、東京オリンピックの海外観客受け入れは「4月末に判断」
943日前 -
島根知事、コロナ対策強化を厚労省に要請 対応見て聖火リレー判断
943日前 -
アベベ、円谷幸吉、瀬古利彦…びわ湖毎日を彩ったランナーたち
943日前 -
組織委、聖火リレー実施方法を公表 著名人は密集対策エリア走行
943日前 -
海外客受け入れ、行動規制が焦点 丸川五輪相、見解
943日前 -
びわ湖から世界へ飛躍 君原健二さんが語る円谷幸吉さんへの思い
943日前 -
開催一本やりでなく柔軟な計画変更可能に 山口香理事の提言
943日前 -
聖火リレー 知事「準備進める」 6月2、3日で実施の考え /富山
943日前 -
東京五輪 本庄市のポスター1位 ホストタウンサミット /埼玉
943日前 -
「海外客の行動規制焦点」 受け入れ巡り五輪相
943日前 -
苦悩の現場/上 コロナの時代の「パラ」 支援の医療従事者、葛藤
943日前 -
東京五輪・パラリンピック 来週にも5者協議 小池都知事表明 IPCも参加
943日前 -
東京五輪・パラリンピック ジェンダー平等、チーム発足発表 橋本組織委会長
943日前 -
東京五輪・パラリンピック ボランティア、辞退者1000人に
943日前 -
ジェンダー平等、五輪試練 森氏への異議「生きづらさ」共感
943日前