「薬湯の塩 新たな特産に」 太古の海水、まろやかな味わい 十日町の松之山温泉 /新潟

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「松之山温泉」の温泉水から塩を作るため使用する窯=新潟県十日町市で
「松之山温泉」の温泉水から塩を作るため使用する窯=新潟県十日町市で

 日本三大薬湯の一つとされる十日町市の「松之山温泉」で、温泉水を使った塩の商品化が進んでいる。源泉の塩分濃度が高く、採れた塩はまろやかな味わいが特徴。事業を進める同市の自営業、嶋村彰さん(41)は「塩作りを復活させ、新たな地域の特産品にしたい」と意気込んでいる。

 2月上旬、一面が雪に覆われた十日町市。山間部の小屋では、窯に火が入れられ、温泉水が入った大鍋から湯気が上がる。「徐々に温度を下げ、最後は低温で焦げないように仕上げる」。嶋村さんが鍋の底を網ですくい、結晶となった塩の出来具合を確かめた。

 松之山温泉組合によると、同温泉は地層に閉じ込められた太古の海水が自噴したもので、温泉成分が豊富で効能が多い。戦後の一時期、温泉水で塩不足を補っていたこともある。製造中の塩は「薬湯山塩」と名付けられ、今春にも温泉地の土産店などで発売される見通しだ。

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