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菅首相長男接待

総務省幹部が「東北新社」に勤める菅首相の長男から接待を受けていた問題。特別扱いの構図が浮かび上がりました。

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総務省接待問題で処分 これで幕引きとはいかぬ

 総務省幹部が放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らから接待を受けていた問題で、武田良太総務相はきのう、谷脇康彦総務審議官を減給とするなど11人の処分を発表した。

 総務審議官時代に、1人当たり7万円余の接待を受けていた山田真貴子内閣広報官は、特別職のため総務省の処分対象とはならなかった。ただし、給与の一部を返納するという。

 菅内閣全体を大きく揺るがす事態になってきたと言っていい。にもかかわらず、衛星放送番組の認定などで同社が特別扱いされたのではないかという疑惑の核心部分は、なお未解明だ。

 今回の処分で幕引きするわけにはいかない。武田氏は「省内に検証委員会を作って解明する」と語ったが、独立性が担保された調査でなければ信用されない。

 谷脇氏らが当面、現職にとどまるのも疑問が残る。もちろん調査に協力する必要はあるが、今後も放送行政を責任者として担い続けることができるだろうか。

 加藤勝信官房長官は山田氏についても、早々と「今後も職務に精励してもらいたい」と語った。

 山田氏は安倍晋三前内閣で首相秘書官に女性として初めて起用された。菅首相にも重用されて、現在は首相の記者会見の司会役を務めるなど内閣の中枢にいる。

 きょうの衆院予算委員会に山田氏は参考人として出席する。高額接待を受けた経緯や、自身が関わってきた放送行政について、納得のいく説明をする責務がある。

 東北新社の接待攻勢の背景には一体、何があったのか。

 衛星放送は最近、ネットの動画サービスに押されて契約者数が伸び悩んでいる。このため同社をはじめ放送事業各社は、衛星利用料の値下げを総務省に働きかけていたとも言われる。

 これまでの国会審議で、谷脇氏は「衛星料金低減の要望について(東北新社から)話があった記憶はない」と否定している。しかし仮に東北新社に何らかの便宜を図っていたとすれば、国家公務員倫理規程違反にとどまらない。贈収賄となる可能性がある。

 菅政治のあり方が問われている。まず首相と与党は、長男の国会招致に応じるべきである。

【菅首相長男接待】

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