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苦悩の現場/上 コロナの時代の「パラ」 支援の医療従事者、葛藤

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感染症対策を徹底して開催された2020年の大分車いすマラソン=大分市の県庁前で、辻本知大撮影
感染症対策を徹底して開催された2020年の大分車いすマラソン=大分市の県庁前で、辻本知大撮影

 車いすラグビーのクラブチーム日本一を決める日本選手権は1月、千葉市で予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止された。無観客での実施も検討されたが、スタッフ不足が響いた。チームや大会運営を支えるスタッフの多くが医療従事者だが、彼らはコロナ対策の最前線にいるからだ。

 新潟県柏崎市。日本車いすラグビー連盟で大会運営を担う涌井俊裕さん(34)は柏崎総合医療センターの理学療法士だ。「感染防止のためこの1年は上京できず、競技に携われていない」。コロナ感染者が急拡大した昨年4月以降、県外への移動が制限された。

 県境を越えた場合は職場復帰までに約2週間の自宅待機を要する。涌井さんも「患者さんのことを考えての措置」と理解を示す。だが、車いすラグビーのことはいつも気がかりだ。中止された日本選手権についても「仮に開催されても、私は行けなかった」と言う。日本連盟の佐藤裕理事は「国内の競技環境は医療関係のスタッフのボランティア精神に支えられてきたが、コロナ禍で厳しい状況に追い込まれている」と語る。

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