人気バンドMONKEY MAJIK 震災で「SEND愛」発信
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各界で活躍する東日本大震災の被災地ゆかりの方々に、東北の地や震災発生当時の思い出、被災地に送るエールなどを聞くシリーズ「メッセージ~東日本大震災10年」。今回は仙台市を拠点に活動する人気ロックバンド「MONKEY MAJIK」です。がれき撤去などのボランティアをしながら震災後の日常を歌ってきた彼らは、変わり続ける被災地の風景をどう受け止めているのでしょうか。
津波被害は「うそじゃないかと思った」
メイナードさん 震災が起こったのは、新幹線で東京から仙台に着いた時でした。普段なら仙台駅から車で30分ほどの距離を3~4時間かけて宮城県富谷市の自宅まで帰ったのを覚えています。震災後の街は停電して暗く、道に車も走っていなくて、ものすごく静かでした。
ディックさん 僕は仙台市内の家で仕事をしていたのですが、停電でパソコンの画面がプツンと切れた時、「この何時間かの作業を保存してない!」と。今となってみれば、くだらないことを気にしていました。
タックスさん 僕も富谷市の自宅にいて、出かけようとした矢先に大きな揺れがあった。急いでラジオをつけると、流れてくる情報からただごとじゃないなと。自宅は内陸なので、津波の甚大な被害がうそじゃないかと思った。夢を見ているような気持ちでした。
ブレイズさん 震災前から小さな揺れが続いていたので心配していたんです。仙台市内にある友達の会社にいる時に震災が起こり、自宅に戻ると部屋の中は物でぐちゃぐちゃになっていて、とても住める状態ではなかった。友達の会社に2カ月ほど避難させてもらいながら、県内各地でボランティアをしていました。
「SEND愛=仙台じゃん!」
タックスさん 4人で集まることができたのは、1カ月がたったころ。それぞれが被災地でボランティアを続ける中で「SEND愛」プロジェクトを実施することを決めました。
ブレイズ…
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