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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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遺された子どもたち

津波で「家族めっちゃ崩れた」 父の死後風俗で働いた娘に差す陽光

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津波で亡くなった父との思い出を振り返る知子さん(仮名)=宮城県で、関谷俊介撮影
津波で亡くなった父との思い出を振り返る知子さん(仮名)=宮城県で、関谷俊介撮影

 東日本大震災から3月11日で10年を迎える。毎日新聞は400人を超える震災遺児と孤児、その保護者たちにアンケートを送り、遺児と孤児181人と保護者163人から回答をもらった。それぞれの「10年」の営みが見えてくる返事を寄せてくれた遺(のこ)された子どもやその家族を記者が訪ねた。

 午後の暖かい日が差すオープンテラスのカフェで待ち合わせをしていると、紺のニットにジーンズ姿でその女性は現れた。知子さん(仮名)。25歳。ドリンクの希望を尋ねると、「キャラメルマキアートでいいですか」と遠慮がちに言って、ほほ笑んだ。

 宮城県沿岸部で暮らしていた知子さんは津波で仕事中だった父を亡くす。自宅は高台にあって無事だったが、1年後に引っ越したという。なぜ、自宅から離れなければならなくなったのか。父の死が家族に与えたダメージは大きく、知子さんも家族とつながっていた糸がぷつんと切れたような人生を歩むことになる。

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【東日本大震災】

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