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がん治療で入院、コロナで一変 フリーアナウンサー・笠井信輔さん 闘病支えたオンライン見舞い

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フリーアナウンサーの笠井信輔さん=本人提供
フリーアナウンサーの笠井信輔さん=本人提供

 新型コロナウイルスの感染拡大のさなか、血液のがんである悪性リンパ腫と闘っていた人物がいる。フリーアナウンサーの笠井信輔さん(57)だ。今は回復し仕事にも復帰したが、コロナ下での闘病生活をきっかけに、人生の針路を見定めたという。笠井アナはどこへ向かおうというのか。

 「2019年12月19日から昨年4月末までの約4カ月間、東京都内の病院に入院し、コロナ前とコロナ後で変化する世界を同じ病室から見ていました。入院先はコロナ患者を受け入れていて、院内でクラスター(集団感染)が発生する可能性を考慮して、そのうちに家族も見舞いに来られなくなった。孤独で本当につらかったです」。笠井さんは入院生活をこう振り返る。

 笠井さんは悪性リンパ腫が全身に散らばった状態で、病期は最も重いステージ4と判定された。医師からは「笠井さんに合う抗がん剤は必ずあります」と励まされ、抗がん剤を2週間おきに計6回投与する治療が始まった。副作用で食欲がなくなり髪が抜けるなど、治療はつらいものだった。「当初はアナウンサー仲間など多くの人がお見舞いにきてくれて、元気をもらいました。ありがたかった」

 抗がん剤治療を受けながら病室で年越し。その後しばらくすると、今度は自分を取り巻く世界の側が変容し始めた。日本ではクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のニュースなどが連日報じられるようになり、欧州でコロナ感染が爆発的に広がり始めた。見舞客が減り、2~3月には…

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