連載

阿部裕子のいっしょに読もうよ

毎日新聞デジタルの「阿部裕子のいっしょに読もうよ」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

阿部裕子のいっしょに読もうよ

くもとり山のイノシシびょういん 7つのおはなし 優しく温か 名探偵の先生 /千葉

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
「くもとり山のイノシシびょういん 7つのおはなし」かこさとし文・絵/なかじまかめい絵/福音館書店刊(本体1100円)
「くもとり山のイノシシびょういん 7つのおはなし」かこさとし文・絵/なかじまかめい絵/福音館書店刊(本体1100円)

 くもとり山の坂道を登ったところに白い診療所があります。そこにはボサボサ頭のイノシシ先生とうさぎの看護師さんがいて、動物たちの病気を治してくれます。

 イノシシ先生は少しも怖いお医者さんではありません。今日は、いつもはとっても元気なタヌキのポンちゃんが、おなかが痛いと母さんと一緒にやって来ました。イノシシ先生がポンちゃんにいつからおなかが痛くなったのか聞くと、「学芸会で歌を歌ってから。その歌は『ポンポン』のところで『ポンポン』とおなかをたたくの」。名探偵のお医者さん、イノシシ先生は話を聞いてすぐ治してしまいました。

 この本の中にはイノシシ先生と山の動物たちの短いお話が七つ入っています。作者、かこさとしさんのお話はどれもゆっくりしていて温かい。絵は小さくて優しい。ユーモアがあって、どの絵本にも元気な子どもたちがたくさん描かれています。けれどそれだけでなく、働いているおとなのことや、もともと科学者のかこさんだけに自然や科学のこともきちんと描いています。

この記事は有料記事です。

残り377文字(全文806文字)

あわせて読みたい

注目の特集