ドコモ社長「値下げ競争追い風に」 守りの巨艦は変われるか

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記者の質問に答えるNTTドコモの井伊基之社長=東京都千代田区で2021年2月25日、玉城達郎撮影
記者の質問に答えるNTTドコモの井伊基之社長=東京都千代田区で2021年2月25日、玉城達郎撮影

 12年連続で競合他社への契約流出を許してきた携帯電話大手NTTドコモが、反撃ののろしを上げた。井伊基之社長は昨年12月の就任早々、20ギガバイト月額2980円の新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表、競合他社も追随する値下げの渦を作り出した。「守り」の巨艦ドコモは本当に変わるのか。井伊社長に単独インタビューした。【聞き手・松倉佑輔】

 ――アハモが3月26日にサービスを開始します。

 ◆発表して3カ月、想像以上の手応えがあります。他社が同様の新プランを発表しましたが、事前申し込みは右肩上がりが続き、150万件にまで増えています。番号持ち運び制度(MNP)による他社との間の転入・転出数は、12年ぶりにプラスに転じました。アハモをきっかけにドコモへの関心が高まり、既存プランへの新規加入が増えています。

 ――菅義偉政権が携帯料金の値下げを要請する中でアハモを発表しました。

 ◆政府が求めていたのは、競争の活性化であり、それは料金値下げにつながります。この背景には「ユーザーの声がある」と思わなければいけない。この風を利用して、アハモという我々の戦略をぶつけたということです。今回やらなかったらドコモはずっと負け続けていた。タイミングが一致したということです。

 ――以前から検討していたということですか?

 ◆決して(政府から)言われたからではありません。1年前から検討を進め、アハモを打ち出しました。政府による競争促進は、逆風ととらえれば逆風ですが、我々はそれを逆手にとって追い風にした。外からの風圧をプラスに変えられるかが、マネジメントの一番大事なことだと考えています。

 ――なぜ12年間も他社に契約を奪われてきたのでしょうか?

 ◆ドコモはNTTグループの中でも利益の約6割を出す重要な事業会社です。ここで…

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