原発事故から逃れ、たどり着いた新天地で父自死 肩寄せ合う母娘
毎日新聞
2021/3/2 18:00(最終更新 1/30 09:18)
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東日本大震災から3月11日で10年を迎える。毎日新聞は400人を超える震災遺児と孤児、その保護者たちにアンケートを送り、遺児と孤児181人と保護者163人から回答をもらった。それぞれの「10年」の営みが見えてくる返事を寄せてくれた遺(のこ)された子どもやその家族を記者が訪ねた。
東京電力福島第1原発事故は福島の人々を住み慣れた土地から引き離し、人生を狂わせた。見知らぬまちにたどり着き、さらなる悲劇に襲われた家族もいる。避難の末に心のバランスを崩した父が自ら命を絶った家族は、この10年をどう生き抜いたのか。
待ち合わせ場所の神戸市内の貸し会議室を、スマートフォンを手に探していると、声をかけられた。「記者さんですよね」。黒いコートに身を包んだ則子さん(仮名)45歳と娘の優花さん(同)16歳だった。
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