原爆資料館、被爆資料入れ替え 広島 制服など新たに遺品58点

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「鏡の覆い」を展示する原爆資料館の学芸員。17歳で被爆して亡くなった井東ユキさんは覆いを胸に当てた状態で息絶えていた=広島市中区の原爆資料館で2021年2月26日午前10時28分、賀有勇撮影
「鏡の覆い」を展示する原爆資料館の学芸員。17歳で被爆して亡くなった井東ユキさんは覆いを胸に当てた状態で息絶えていた=広島市中区の原爆資料館で2021年2月26日午前10時28分、賀有勇撮影

 原爆資料館(広島市中区)が本館に常設展示する被爆資料を大幅に入れ替え、26日、報道陣に公開した。大規模な入れ替えは2019年4月の本館リニューアル以来初めてで、原爆で命を失った少女の制服など被爆の実相を伝える遺品58点を新たに展示した。一般公開は27日から。【賀有勇】

 資料館は約2万点の被爆資料を収蔵しているが、劣化を防ぐため一部のみ展示し、不定期で入れ替えている。今回は本館に設けた四つのコーナーのうち、空襲に備えて家屋をまびく建物疎開の作業中に亡くなった子供らについて伝える「8月6日の惨状」と犠牲者の人生を紹介する「魂の叫び」の資料を入れ替え、それぞれ33点と25点を新たに展示した。

 このうち、県立広島第一高等女学校(現広島皆実高)の1年生だった森脇瑶子さん(当時13歳)の制服と弁当箱は、兄で被爆者の細川浩史さん(93)=中区=が寄贈。母雅枝さんの着物を裁断し、手縫いでつくられた制服で、胸に縫い付けられた名札に「学徒隊」の文字や名前が見える。

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