アスリート支える「ギフティング」 ファンの寄付金は定着するか

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
サーフィン女子の須田那月選手=本人提供
サーフィン女子の須田那月選手=本人提供

 スポーツの新しい応援スタイルとして注目の「ギフティング」。ファンが活動資金をアスリートに寄付する仕組みという。一体いくら集まるものなのか、どんな人たちが活用しているのか。選手2人と仕掛け人に聞いた。【大谷津統一】

 鹿児島・種子島を拠点とするサーフィン女子の須田那月選手(25)。15歳でアマチュアの全日本選手権を制してプロに転向し、2019年には国内プロツアーのグランドチャンピオンに輝いた。ところが、20年シーズンは新型コロナウイルスの影響でスポンサー1社との契約が減額になり、新たな契約話も立ち消えになった。

 「海外ツアーを回れるくらいスポンサーがつく期待もあったので、ちょっと思っていたのと違いました。新型コロナで企業が大変な状況で、いつ始まるか分からないツアーの費用を募るためにお話をしても『イエス』と言ってくださる方はあまりいないです」。国内ツアーに参戦するには切り詰めても年間約100万円かかり、海外を転戦すれば300万~600万円に膨らむ。昨年は大会が軒並み中止となって賞金も得られず、オンラインでサーフィン教室を開催するなど収入源の確保に苦労した。

 そこで須田選手は昨秋、知人から紹介されたスポーツギフティングサービス「Unlim(アンリム)」を利用することにした。「今までにサーフボードを買えるくらいの寄付をしていただきました。アンリムのサイトに行くと、いろんなスポーツの選手が発信しているんだな、頑張っているんだなと分かります。オリンピックの種目になったばかりのサーフィンを知ってもらう意味でも、良い方向に行くと思います」と期待する。

 アンリムは、一般財団法人「アスリートフラッグ財団」が昨年2月に始めた。財団の設立母体はスマートフォン向けゲーム大手「ミクシィ」。アスリートは…

この記事は有料記事です。

残り1544文字(全文2293文字)

あわせて読みたい

注目の特集