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第94回センバツ高校野球

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新風・21センバツ上田西

スタッフ紹介/下 大塚雅也コーチ メンバー外底上げ、大切に /長野

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ノックを打つ上田西の大塚雅也コーチ=長野県上田市下塩尻の同校で2021年2月7日午前11時59分、皆川真仁撮影 拡大
ノックを打つ上田西の大塚雅也コーチ=長野県上田市下塩尻の同校で2021年2月7日午前11時59分、皆川真仁撮影

 2013年夏に主将として上田西を初の甲子園へと導いた大塚雅也コーチ(25)が、今度は指導者として再び聖地の土を踏む。

 「あの夏の高揚感はいまだに忘れないですね」。主将就任後、秋の北信越大会ベスト4、春の県大会優勝と好成績を収め、迎えた夏の県大会。「練習も午後10時ごろまでやっていたので、自信はかなりありました」と守り勝つ野球で勝ち進み、決勝では佐久長聖を降して初優勝を果たした。甲子園では初戦敗退に終わったものの2安打を放ち、「悔いはないです。やり切った感がありました」。

 初の栄冠をつかんだ快進撃の裏には献身的にチームを支えるメンバー外の選手たちの存在があったという。「練習中は率先して手伝いをしてくれ、試合では本気で応援してくれた。そういう姿に本当に後押しされました」と当時を懐かしむ。

 卒業後は新潟医療福祉大でも主将、捕手として活躍。18年に母校のコーチに就任した。チーム一丸となり聖地への切符をつかんだ自身の経験から、「絶対に腐らせたくないんです」とメンバー外の選手の底上げを指導者として最も大切にしている。日ごろからモチベーションが落ちている選手がいないか常に目を配り、「人のことを応援できないと、自分がそのステージに立った時に応援されないぞ」と発破をかける。

 指導者として再び臨む甲子園。「1回試合をするだけですごく成長できる(場所)。本当に上のレベルを知ってほしい」と選手たちにエールを送る一方で、「『甲子園に行ったからすごい』と変なプライドを持ってもらいたくはない」と人生の先輩としてくぎを刺す。「どこと戦うにしても一戦必勝で、謙虚に全力でぶつかるだけです」と背中を押す。【皆川真仁】

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