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それは変わったレストランだった。記者も含め4人で訪れると、入り口で、車椅子の店長から驚いた様子で言われた。「あっ、『二足歩行障害』の方なんですね」。二足歩行障害? なじみのない言葉に戸惑いつつ、中に入る。
天井が低い。頭がぶつかるほどだ。ヘルメットを渡された。背後で店員のつぶやく声が聞こえてきた。「こんなに大勢来るのは初めてだな……」。4人で大勢? テーブルも椅子もない。「トレーをひざに載せればすむことなので」と店員が平然と言う。かがむようにして腰を下ろした。居心地の悪さに困惑しながら時間が過ぎていく――。
と、ここで、種明かし。この店は「車椅子ユーザーが多数派、健常者がマイノリティー」という設定で作られた「バリアフルレストラン」。「障壁に満ちた」レストランという意味だ。1月30日、東京都内であった「共生社会ホストタウンサミットin多摩川」で、車椅子ユーザーが普段どんな不便を感じているのかを実感してもらうために企画された。
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