海と空のあいだに-石牟礼道子の文学世界 自筆資料など110点、創作の軌跡 没後3年 くまもと文学・歴史館

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石牟礼が水俣の自宅で『苦海浄土』の元となる「海と空のあいだに」の原稿を書いていた机=熊本市のくまもと文学・歴史館で、上村里花撮影
石牟礼が水俣の自宅で『苦海浄土』の元となる「海と空のあいだに」の原稿を書いていた机=熊本市のくまもと文学・歴史館で、上村里花撮影

 <土曜カルチャー>

若き日の歌集/推敲重ねた原稿

 熊本を拠点に書き続け、『苦海(くがい)浄土』などで知られる作家、石牟礼道子(1927~2018年)の没後3年に合わせた企画展「海と空のあいだに―石牟礼道子の文学世界―」が熊本市のくまもと文学・歴史館で開かれている。原稿や日記、取材ノートなど石牟礼の自筆資料を中心に約110点を集め、創作活動の軌跡を追う。

 石牟礼が草稿や日記、取材メモなどを書き残したノートは200冊以上あり、本展ではそのうち12冊を展示している。石牟礼の盟友で近代思想史家の渡辺京二の呼びかけで2014年末、石牟礼道子資料保存会が発足、現在も会員による資料整理が続けられている。本展で公開されているのは、近年発見された石牟礼の最初期の作品「不知火(しらぬい)」や未完の自作歌集「虹のくに」、『苦海浄土』に収録されるはずだった「幻の原稿」…

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