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政府は19日、内閣官房に「孤独・孤立対策担当室」を設置した。担当相は坂本哲志1億総活躍担当相が兼務する。コロナ禍で女性や若年層の自殺が増加し、社会的孤立の深刻さが浮き彫りになったことを受けた対応だが、政権がどこまで本気で取り組むつもりなのか、疑問符が消えない。
野党質問が後押し?
担当相を巡っては、1月28日の参院予算委員会で国民民主党の伊藤孝恵参院議員は菅義偉首相に「今はどの大臣が(孤独の)担当でしょう」とただした。首相は「厚生労働相です」と答えた。
だが、この時点では孤独・孤立担当の閣僚はいなかった。孤独や孤立の背景には貧困や高齢があり、子育てや雇用とも関わりがあり、自殺やうつ病につながりかねず、厚労行政と深く結びついていることから、首相は厚労相と答弁したのかもしれないが、厚労省の所管に「孤独」や「孤立」があるわけではない。
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