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いま思う・大震災10年

岩手県沿岸6市町の首長と知事に、震災から10年たった、いま思うことを聞きました。

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いま思う・大震災10年

人口減見据えた復興を 佐藤信逸・山田町長(66) /岩手

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佐藤信逸・山田町長=岩手県山田町役場で2021年2月10日、中尾卓英撮影
佐藤信逸・山田町長=岩手県山田町役場で2021年2月10日、中尾卓英撮影

 震災後、「コンパクトなまちづくり」を掲げ、三陸鉄道・陸中山田駅周辺にスーパーや商店、住宅を集積した。ただ、町中には空き地も目立つ。「過疎地で災害が起きた場合は人口減少を見据えた復興施策が不可欠」と訴える。【聞き手・安藤いく子】

 ――10年を振り返って。

 復興事業には「中距離走」の視点が大切だ。例えば災害公営住宅(復興住宅)の建設。山の手だと早く建設することができるが、少し時間をかけて、被災した町中心部の土地をかさ上げして建てる方が住民にとっては利便性が高い。「5年後に町がこうなりますよ」と説明したが、なかなか自分事として受け入れにくい。早く再建せざるをえない人もいるが、必ずしも早期再建がいいことなのかと思う。

 ――復興住宅をたくさん建設すれば維持管理に費用がかかり、将来的に町財政が逼迫(ひっぱく)しかねない。

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