東日本大震災10年

82歳理容師、加須で再開業 福島県双葉町から避難中の大井川繁光さん 感謝忘れず「生涯現役」 /埼玉

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埼玉県加須市で営業する「双葉理容」で接客する大井川繁光さん
埼玉県加須市で営業する「双葉理容」で接客する大井川繁光さん

 東京電力福島第1原発事故で、ふるさとの福島県双葉町を離れた理容師の大井川繁光さん(82)が、町民に愛された「双葉理容」を集団避難先の加須市で再オープンし、訪れる客を出迎えている。熟練の技とリーズナブルな料金で新店舗も大繁盛。第二の故郷への感謝を忘れずに「生涯現役」を目指す。

 双葉町で生まれ育ち、中学卒業後、理容師の仕事を始めた大井川さん。母親が経営していた理容店を継ぎ、妻照子さん(81)と、長男の健児さん(58)夫婦とともに切り盛りしてきた。パーマの技術は町一番。笑顔の絶えない活気にあふれる人気店だった。

 2011年3月、東日本大震災と原発事故で一家は避難を強いられ、受け入れ先となった加須市の旧騎西高校の避難所に入った。寝返りも打てない1畳のスペースに不規則な食事。親しい町民とも疎遠になっていった。

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