特集

森五輪組織委会長辞任

東京オリ・パラ組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言から辞任。五輪憲章にも背く発言に、国内外から批判が集まりました。

特集一覧

時代の風

東京五輪騒動が示すもの 率直な交流を「遺産」に=中西寛・京都大教授

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
=北山夏帆撮影
=北山夏帆撮影

中西寛(ひろし)・京都大教授

 東京オリンピック・パラリンピックを巡って論争がやまない。注目を集めたのは組織委員会会長だった森喜朗氏の辞任劇である。森氏が行った女性役員に関する発言に批判が高まり、混乱の末に後任が橋本聖子前五輪担当相に決まった。メディアがいる中での、女性が役職者としての能力を欠くかのように受けとれる発言は、反差別を掲げる世界的イベントの実行責任者として不適切なのは明らかだったし、謝罪記者会見で発言を撤回したものの発言内容については反省を示さなかったことから辞任に至ったのも当然だった。

 しかし問題の淵源(えんげん)は五輪開催を巡る関係者と世論のずれにあったのではないか。組織委、東京都、日本政府、国際委員会や各競技団体はこぞって開催方針なのに対し、国内世論は過半数が中止ないし再延期を求めているし、島根県知事は現状での開催に異議を唱えて聖火リレーの県内中止の可能性を示唆した。辞任前の森氏は新型コロナウイルスの感染が拡大する状況での世論調査そのものに反発し、感染状況に関わらず「必ずや…

この記事は有料記事です。

残り1312文字(全文1763文字)

【森五輪組織委会長辞任】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集