「異例づくし」の首相ぶら下がり 露骨ないら立ち、番記者の分析

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新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を終え、記者団の質問に答える菅義偉首相(右)=首相官邸で2021年2月26日午後6時55分、竹内幹撮影
新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を終え、記者団の質問に答える菅義偉首相(右)=首相官邸で2021年2月26日午後6時55分、竹内幹撮影

 菅義偉首相が感情をあらわにし、語気を強める――。2月26日午後6時53分から首相官邸のエントランスで実施された、記者が首相を囲む「ぶら下がり」取材は、これまでにない「異例づくし」となった。通常は数分の取材時間がこの日は約18分間に及び、記者会見やぶら下がりで感情を表に出すことが少ない首相が露骨に「いら立ち」を見せていた。なぜ異例づくしのぶら下がりとなったのか。参加した首相番記者の一人として振り返る。

立ったまま18分間、「私も時間がありますから」で打ち切り

 「私も時間がありますから。でも大体皆さん、(質問が)出尽くしているんじゃないでしょうか。先ほどから同じような質問ばっかりじゃないでしょうか」

 26日午後7時11分、首相はいら立ちを隠そうともせず、「よろしいでしょうか」と言ってぶら下がりを打ち切ると、官邸を後にした。

 私が聞いた「今度の会見では最後まで、質問の打ち切りなくお答えいただけるのか」との問いかけが最後となった。細かいやり取りも含めると、立ったままのやり取りは32問目となっていた。

 2020年9月の就任以降、首相が感情をあらわにするのは珍しい。しかし、最初からいら立ちを見せていたわけではなかった。

 この日は…

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