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ヤングケアラー~幼き介護

通学や仕事をしながら家族の介護をする子ども「ヤングケアラー」。重い負担から将来が左右される深刻なケースも。

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ヤングケアラー~幼き介護

私もヤングケアラー? きょうだいの世話、気づかれにくい負担

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きょうだいケアのイラスト©一般社団法人日本ケアラー連盟
きょうだいケアのイラスト©一般社団法人日本ケアラー連盟

 ヤングケアラーが介護や世話をする家族は、何も親や祖父母だけではありません。障害があるきょうだいの見守りや、幼いきょうだいの身の回りの世話などを担う子どももいます。しかし、ケアする方もされる方も子どもである「きょうだいケア」は、家庭のお手伝いの延長として見られがちで、その負担の重さが気づかれにくいという問題があります。【ヤングケアラー取材班】

 「私もヤングケアラーかなって一瞬思ったけれど、違うかもしれない。弟や妹に障害があるわけでもないし、介護しているわけでもないし。私が大変なのは、単に要領が悪いだけなのかな……」

 小学生や保育園児のきょうだいをケアしてきた高校3年の女子生徒が漏らした言葉です。彼女を取材すると、食事の準備、大量の洗濯、保育園の送り迎えなどの家事が、勉強や部活、友達と交流する時間を明らかに圧迫していました。

 女子生徒の保護者にも障害や疾患はありませんが、家事をあまりしないそうです。この生徒は「小さな保護者」としてきょうだいのケアを引き受け、保護者の悩みも聞くなど、家族全体の精神的な柱になっていた様子がうかがえます。これを「美談」で片付けていいのでしょうか?

 家族介護を支援する一般社団法人・日本ケアラー連盟はヤングケアラーの類型の一つとして「家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている」ことを挙げていますが、…

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