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「じゃばら」それは“幻の果実” 東京で飲んだジュースの味

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“幻の果実”と称される和歌山県の特産品「じゃばら」。県のアンテナショップの新商品の中に、この「じゃばら」のジュースがありました。果実の名前は知っていましたが、果汁を味わった記憶がありません。そもそも「じゃばら」とは……。

ジュースだけじゃない、ストレート果汁に、粉末、ドライフルーツも

e63a4afed35eeb7209e3791f224a5673 新商品として店頭に置かれた「北山村のじゃばらウォーター」 東京・有楽町の東京交通会館地下1階にある「わかやま紀州館」は、県のアンテナショップです。物産店と観光案内所があり、物産店には梅干しや地酒、梅酒、醤油や金山寺味噌をはじめ、多くの山の幸、海の幸が並んでいます。

そんな数々の特産品の中に、2021年2月の新商品として「北山村のじゃばらウォーター」が紹介されていました。じゃばらの名前は知っています。どこかのタイミングで、その味に触れたことがあったかもしれません。ただ、記憶がありません。いい機会です。「飲んでみよう」と、足を運んだのでした。

お目当ての商品は、店頭にありました。手に取って、店内に入ると、じゃばらの商品はこれだけではありませんでした。奥の棚に、いろいろと並んでいます。ストレート果汁に、粉末、サプリ、ドライフルーツ……。

「果実そのものは売ってないのでしょうか」と店員さんに尋ねると、昨年12月に入荷して、年が明けた1月には売り切れてしまったとのことでした。 6df66a78278e726461a30e9e39a2a7cf 棚には、いろんな「じゃばら」の商品が並んでいます

日本唯一の飛び地「北山村」で見つかった柑橘類

和歌山県のホームページ(HP)によると、収穫期間は11月から12月。そもそも生鮮品であるため、2月下旬では手に入れるのは難しいわけです。そして、原産が「北山村」とありました。購入したジュースの名称にも、同じ村の名前が入っています。

北山村は紀伊半島の中央部に位置し、面積約48平方kmのうち97%を山林が占めるという“秘境”です。人口はわずか434人(令和元年度)。何よりもユニークな特徴があります。和歌山県の自治体でありながら、隣接するのは三重県と奈良県ということ。全国で唯一の「飛び地の村」なのです。

ユニークといえば、まさに「じゃばら」がそうです。もともと、1人の村民の敷地に1本だけ自生しており、その後の調査で国内外のどこにもない新しい品種ということがわかったのです。昭和47年のことでした。その後、栽培が進み、今では8000本が植栽されています。果汁から多様な商品が生み出され、今や村の一大産業です。

はちみつのほのかな甘さが効いたさわやかな酸味「北山村のじゃばらウォーター」

ffd1d03aa7260171eec785e705cb1fcd 「北山村のじゃばらウォーター」(510ml、216円税込み) 日本唯一の飛び地の村の名を冠した「北山村のじゃばらウォーター」を冷やして飲んでみました。ハチミツのほんのりとした甘さに、さわやかな酸味が印象的です。果汁は5%とということですが、ちょうどいい酸っぱさ。バランスが取れていて、ごくごく飲めます。

北山村運営の事業を継承し、地元で令和2年4月からスタートした「株式会社じゃばらいず北山」の商品です。

酸味、ほろ苦さ……鮮烈な100%ストレート「シトラスじゃばら果汁」

8922d3cc6670c15cdb491c4985a417cd 「シトラスじゃばら果汁」(200ml、1058円税込み) 「わかやま紀州館」で商品棚を眺めていて、店員さんが「今年度採れたじゃばらで作ったんです」と教えてくれたのが、「シトラスじゃばら果汁」です。

まずはそのままストレートで。パンチの効いた酸味です。果実特有のほろ苦さも感じます。酸っぱいことは酸っぱいのですが、ほのかな甘みも。これはこれで、ちびちび飲めます。クセになる酸っぱさです。

棚の説明文には、「摂取量の目安が1日10ml」とあったので、自宅にあったオリゴ糖を小さじ1杯多めに入れ、水を足して10倍の計100mlにして試してみました。うん、いけます。

購入時に手渡されたチラシに書かれた飲み方には、冷水コップ1杯約200ml、シトラスじゃばら果汁大さじ3杯、ハチミツ大さじ1杯とありましたので、もっと薄めてもよかったのかもしれません。

「シトラスじゃばら果汁」は令和2年2月28日、和歌山県の優良県産品を推奨する制度(プレミア和歌山)で審査委員奨励賞を受賞しました。県が自信をもってオススメするこの「プレミア和歌山」の認定品です。

その酸っぱさは「邪気を払う」

「『邪気を払う』ほどに酸っぱいことから名付けられた」。和歌山県のHPでは、こう説明されています。また、前述のチラシによると、学名は「シトルスジャバラ」というのだそうです。花粉症のアレルギーを抑えるとされる成分「ナリルチン」が含まれていることも報告されています。

北山村では、正月に欠かせない縁起物でした。コロナで閉塞感が漂うこんな時期だからこそ、「じゃばら」の持つ力にあやかりたい。そんな気持ちになりました。

「わかやま紀州館」の店舗情報

DSC_6636(2)_1614338086 [住所]東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館地下1階
[電話] 03-6269-9434
[営業時間]物産コーナー10時~19時(日・祝18時まで)。※営業時間は異なる場合があります
[休日]年末年始
[交通]地下鉄銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅C9出口から徒歩3分、地下鉄有楽町線銀座一丁目駅2番出口から徒歩1分、地下鉄有楽町線有楽町駅D8出口から徒歩1分、JR山手線有楽町駅中央口から徒歩1分

撮影・文/堀晃和

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