家族で紡ぐ初めての古里 「いろんなものが奪われ、生まれた」10年
毎日新聞
2021/3/1 16:00(最終更新 3/2 13:34)
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視界を占領する高さ8・7メートルの防潮堤を上り、その上に立つと、どこまでも青い海が広がっていた。「ここ、散歩するようになるんだね」。松本昌弘さん(35)と妻の芽衣(めい)さん(28)は、2020年12月に生まれたばかりの長女、灯(ともり)ちゃんに話し掛けた。2月11日、福島県楢葉町前原地区。2人が記者を案内してくれたのは、昌弘さんが幼い頃に走り回ったという海岸だ。
そのすぐ目の前にあった自宅は、東日本大震災の津波で流された。11年3月11日、大きな揺れの後の大津波警報で、…
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