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今年の有名私立大入試は狙い目だった!?

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2021年 私立大一般選抜志願者数ランキング 拡大
2021年 私立大一般選抜志願者数ランキング

 今年の私立大の一般選抜は大学入試改革とコロナ禍が大きく影響したようだ。私立大の志願者数は、現在のところ昨年に比べて1割ほど減少している。今年度の高校卒業予定者は昨年度より2.6%少ないが、それを大幅に上回る減り方だった。

 その理由の一つとして考えられるのが、浪人生の激減だ。今年度からの入試改革を敬遠し、昨年のうちに大学に進学した受験生が多かった。浪人生は現役生より併願校数が多くなる傾向があり、浪人生の減少が私立大志願者の減少に直結した。

 さらに、昨年のうちに総合型選抜や学校推薦型選抜で合格を勝ち取った現役受験生が多かったこともあろう。コロナ禍の影響で、年明けに入試が行われるか見通せない中、昨年のうちに進学先を決めた受験生が多かったようだ。

 そうした状況を踏まえて大学別の志願者数を見てほしいが、ほとんどの大学が数を減らしている。昨年はトップの近畿大、2位の日本大以下、早稲田大、立命館大、法政大、千葉工業大、明治大、東洋大の順に、8位までが10万人を超える人気だった。8校が10万人を超えるのは史上初めてのことだった。ところが、今年は現在のところ、近畿大だけが10万人を突破し、8年連続志願者日本一に王手をかけている一方、早稲田大は40年以上守ってきた志願者10万人を割り込み、9万1659人にとどまっている。

 志願者が増えた立教大は今年度の入試から、受験機会を増やしたり、英語科目に英語資格・検定試験を全面的に導入したりしたことなどが志願者増につながった。

 一方、コロナ禍への対応で志願者が増えたと見られるのが龍谷大だ。

 昨年の1年生は、オンライン授業が中心になった。キャンパスを訪れる機会もほとんどない学生が多く、クラブ・サークル活動やアルバイトもできず、1年生の間に友人ができない学生もいた。今年4月以降もオンライン授業が中心なら、家を離れて大学進学する意味があまりないため、各大学の4月からのコロナ対応が重要になっている。龍谷大は「原則、対面授業」と入試前に公表した主な私立大の一つで、志願者数が昨年を上回った。同じく明治大も、昨年並みの志願者数となった。表にはないが、上智大なども原則、対面授業とすることを公表し、志願者を増やした。この結果からも、コロナ禍への各大学の対応が、明暗を分けた部分があったようだ。【大学通信常務取締役】

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