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街角の小さな法律事務所で市民の悩み事を解決する「マチ弁」を約30年続けた後、最高裁判事を務めた山浦善樹弁護士(74)=東京弁護士会=が、その半生を1冊にまとめた。法律判断が中心の最高裁判事でありながら、当事者の思いに寄り添い、事実の確認にこだわるマチ弁時代のスタイルを貫いてきた。本のタイトル「お気の毒な弁護士」(弘文堂、3850円)は、理想の法律家の姿だという。
約450ページの全編が、会話形式の「オーラルヒストリー(口述記録)」で記されている。幼少期や学生時代の苦労話も盛り込まれ、最高裁判事の回想録というよりは自伝に近い。独特の挿絵も自ら描いた。
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