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日さく=さいたま市 創業1912年、被災地支える井戸掘削 国内最大、国外でも活躍 /埼玉

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地下30メートルから水をくみ上げる「日さく」の防災用手押し井戸を動かす若林直樹社長(中央)ら=さいたま市大宮区で2021年2月10日、山越峰一郎撮影
地下30メートルから水をくみ上げる「日さく」の防災用手押し井戸を動かす若林直樹社長(中央)ら=さいたま市大宮区で2021年2月10日、山越峰一郎撮影

 まもなく東日本大震災発生から10年。福島県沖地震(2月13日)でも、宮城、福島県で配管破損などによる断水が長い地域では6日間続き、災害のたびに井戸が再注目される。日本最古かつ最大の「さく井(せい)」(井戸掘り)企業は、さいたま市大宮区の「日(にっ)さく」で、国内外で活躍している。【山越峰一郎】

丁寧な仕事、アフターケアも万全

 同社は1912(明治45)年創業の老舗。若林直樹社長によると、エンジン動力の機械で水井戸を掘る会社は当時、ほかになかったという。飛躍のきっかけは23(大正12)年の関東大震災。「それまで事業が好調だったわけではなく、関東大震災で水道が止まったり手掘り井戸が崩れたりした一方で、一つも壊れなかった当社の井戸が見直された」(若林社長)。近年も巨大地震のたびに依頼が増え、2013年の非常災害用井戸請負金額は11年比2割増、15~16年は同約2倍で、17年以降は以前の水準で落ち着いている。

 同社は92~19年度に全都道府県で、一企業の請負数として日本一という計2537本の水源井戸掘削を手掛けた。埼玉県内では、河川災害や渇水に備えた市町村独自の水源とする目的もあり、市町村営水道水の1~3割は井戸水が水源だという。

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