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第93回センバツ高校野球

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第93回選抜高校野球 唯一無二のデザインを 上田西のユニホーム考案、馬場雄二さん /長野

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全国の高校野球ファンから人気を集める「上田西」のユニホームデザイン=富山市民球場で2020年10月18日、皆川真仁撮影 拡大
全国の高校野球ファンから人気を集める「上田西」のユニホームデザイン=富山市民球場で2020年10月18日、皆川真仁撮影

 <センバツ高校野球>

ファンに人気 スピード感や団結力表現

 「上」「田」「西」の3文字が右肩上がりの一本線でつながる上田西のユニホームデザイン。全国の高校野球ファンからも人気を集める独特のデザインにはどんな思いが込められているのか。考案したビジュアルデザイナーの馬場雄二さん(83)=東京都港区=に聞いた。【皆川真仁】

馬場雄二さん=本人提供 拡大
馬場雄二さん=本人提供

 上田市出身の馬場さんが、同校関係者からユニホームデザインの依頼を受けたのは1996年。同年から98年長野五輪のデザイン検討委員長を務めており、「ちょうど愛郷心が大きくなっていた頃。関係者の方の甲子園を目指す熱意を強く感じたので制作を決意しました」と振り返る。

 「どことも似ていないものをつくること」を絶対的なコンセプトに据えた。大の野球好きで、甲子園の開会式は毎年テレビで見ていたが、似たようなユニホームデザインが多いことが不満だったという。筆文字の書体で「スピード感」を、右肩上がりの一本線で「上昇気流」「若々しい団結力」を表現し、唯一無二のデザインが誕生した。「(過程で)苦しんだり迷ったりはしなかったですね」というほどの会心作だ。

 現在も、数回の入院にもめげず現役で創作活動に励み、同校のユニホームが人気を集めていることについては「長く愛用されていることは非常にうれしいけれど、それ以後の活動にも注目してほしいですね」と苦笑い。2018年には長野大のロゴマークを制作。今年6月には自身52冊目の著書を発刊する。

 センバツはテレビで見守る。「初出場は一回しかない。その貴重さを意識して、夏の大会につながる価値ある体験をして、堂々と胸を張って故郷に帰ってきてほしい」とナインにエールを送る。


 ■人物略歴

馬場雄二(ばば・ゆうじ)さん

 1938年、上田市生まれのビジュアルデザイナー。東北芸術工科大名誉教授。東京芸術大大学院の1期生としてデザインを学び、これまでにグラフィック、著書、商品開発、テレビ出演など多数。98年長野五輪のデザイン検討委員長も務めた。信州上田観光大使。座右の銘は「創作は最良のクスリ」。

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