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秘策は「ちゃんこ」と… 埼玉栄高相撲部監督の選手育成法とは

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大相撲初場所で初優勝し、八角理事長(元横綱・北勝海)から賜杯を授与される大栄翔=東京・両国国技館で2021年1月24日、西夏生撮影
大相撲初場所で初優勝し、八角理事長(元横綱・北勝海)から賜杯を授与される大栄翔=東京・両国国技館で2021年1月24日、西夏生撮影

 1月の大相撲初場所で埼玉県出身力士として初の優勝を果たした大栄翔の母校が埼玉栄高(さいたま市)だ。同校出身者は、3月14日初日の春場所では十両以上の関取70人のうち大関・貴景勝ら13人に上る。相撲部を30年以上、指導する山田道紀監督(55)が考える、選手が育つ要因とは――。

 兵庫県出身の山田監督は、大学の恩師の勧めで指導者の道を歩んだ。兵庫・市川高から日大に進み、4年時の全国学生選手権で4連覇を目指した久嶋啓太(元前頭・久島海)を破って準優勝し、団体戦では6連覇に貢献した。卒業後の1988年に埼玉栄高で指導を始めた。妻早苗さん(56)と結婚した90年に監督に就任し、合宿所で部員と寝食を共にする。92年に全国高校総体(インターハイ)の団体戦初優勝に導き、全国最多優勝10回の強豪に育て上げた。幕内優勝32回の元横綱・大鵬の孫で初場所新十両の王鵬や、元横綱・琴桜の孫の前頭・琴ノ若も在籍した。

 山田監督は第一に、いい稽古(けいこ)ができるための「栄養満点のちゃんこ」を挙げる。部員約20人の1食で白米を約10キロ炊くというから驚きだ。校内の道場での稽古は、朝が授業前の7時から、放課後は午後4時から1時間ほどと短く、量より質を重視する。夫妻でちゃんこ場に立つのは毎朝6時からで、朝、昼の弁当、夜の3食を作る。休みは部員が帰省する年末年始の数日しかない。品数やバランスも管理栄養士のお墨付きを得ているという。「一人一人の食事をプレートで分けている」と新型コロナウイルス感染予防に気を配る。

 さらに…

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